ボトックス注射
ボトックス注射
歯ぎしりや食いしばりを緩和するために、ボトックス注射を左右の咬筋に打ちます。
咬筋への注射で、歯ぎしりや食いしばりが改善します。
顎関節症は、顎関節やあごを動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害をとりまとめた病名です。
日本人の約70%が歯ぎしりを経験していて、殆どの人が自覚していない様です。
歯ぎしりを繰り返していると、 歯が摩耗するだけでなく、頭痛、腰痛、ひざ痛など全身の痛みを引き起こすこともあります。
主な目的ではありませんが、小顔効果もあります。
お顔の印象を大きく左右するフェイスライン。
エラ(咬筋)が発達していると、四角い顔になりキツイ印象を与えやすくなります。
菌でも毒でもありません。医学上の分類は「医薬品」です。現在、海外の製薬会社で精製され、日本では輸入品が使われています。
美容外科等ではしわ治療に使用されていますが、本来の作用は過剰な筋緊張の緩和です。歯科ではこの本来の使用目的で治療に用いています。
厚労省では、1996年に眼瞼痙攣に対する筋の過緊張の緩和に対して、承認がなされています。
その後2000年には顔面痙攣に対する使用の承認と、機能制御面での使用が承認されています。しかし、保険の適応にはなっておりませんので、自由診療となります。
本院では、個別に厚労省に届け出て、歯科治療での使用確認と、輸入許可を得た薬剤を使用しています。
注射で投与しますので、他の注射治療と同じく、注射部位の腫れ・内出血・ 疼痛などが出る場合もありますが、ほとんどが一時的なものです。
また、過剰な筋肉の運動に慣れてしまっているため、筋肉の過緊張を適正化した時に、一時的に咬み合せの違和感を感じる場合があります。
個人差がございますが、約3か月間継続します。
患者様の加齢や食生活習慣、咬み癖の変化などによって、咬合力が適正化されて来たら、打つ必要はありません。
未成年、妊娠中、授乳中は治療できません。また、治療した後女性の場合は2回の月経を経るまで、男性の場合は3か月間は避妊が推奨されています。
一般的な歯科治療ができる方には、一律の制限はありませんが、高血圧の方やワーファリンを服用されておられる方等、個別にご相談となります。