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歯周病は、「歯垢・歯石」によって引き起こされる細菌感染症です。歯垢は細菌のかたまりで、歯垢が付着したまま時間が経つと歯周病の原因となる細菌(歯周病菌)が繁殖します。それらが歯肉に攻撃をして感染を起こすことで、歯肉の出血や赤み、腫れなどの症状が現れます。自然治癒することなく、炎症を繰り返しながら歯を支える歯肉や骨(歯周組織)を破壊していきます。重度の歯周病になると歯が動揺する(ぐらぐらする)ようになり痛みます。また、それらの炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入ることで、さまざまな全身疾患に悪影響を引き起こすことがわかっています。重症化すると狭心症・心筋梗塞・脳梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎、関節炎・糸球体腎炎などのように口腔の衛生状態が悪化すると、歯周病が進行するだけでなく、全身の健康を損ねる原因になります。歯周病は日本人の40歳以上では約8割が罹っており、その割合や重症化は年齢とともに上昇しています。歯ブラシは口腔ケアに使いやすい、ヘッド(植毛部分)が小さめのものを選びましょう。使用後はよく水洗し植毛部を上にコップに立て乾燥しやすい場所におくことが大切です。また、歯ブラシは1カ月を目安として定期的に交換しましょう。それ以上使用すると歯垢除去効果が低下します。
口腔ケアを行うときは、歯と歯肉の境目に毛先を45度ほど傾けてあて、小刻みに振動させるように磨きます。1か所15回くらい擦ったら次にずらして、一筆書きのように移動すると磨き残しがしにくくなります。口は食べ物の入り口であり感染症の入り口でもあると考え、口の健康が全身の健康もつかさどるという広い意味での口腔ケアに取り組んでいきたいもですね。