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子供はなんで苦みに敏感か?|船橋市の歯医者【夏見台アモール歯科クリニック】船橋市運動公園前・精密治療

子供はなんで苦みに敏感か?

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『甘味』『酸味』『塩味』『苦味』『うま味』の5つの基本味からなります。
人間は本能的に甘味・うま味・塩味を好みますが、これは母乳の味に関係しています。
母乳の中の甘味は炭水化物でエネルギーに変換され、うま味はたんぱく質の中のアミノ酸で筋肉や体液に、塩味は塩分(ナトリウム)で血液をはじめとした体液に含まれています。
生まれて初めて感じる味の母乳は濃い味ではないので、卒乳後の低年齢時期から濃い味を覚えてしまうと奥深い味覚の発達を阻害します。

一方、『酸味』は腐敗、『苦味』は有毒物質のシグナルなので、子どもが嫌がるのも当然です。
人が警戒する味ですが、食事経験を積みながら徐々に慣れていく味で、子どもにとってはこれからおいしさを覚えていく味なのです。

そのため、離乳食を卒業したころからの食生活はとても重要で、生涯に関わってきます。
この時期に脳や運動機能もおおいに発達するので、おいしくてバランスのよい食事をすることは、健康な体と精神の安定を得ることができるのです。

①薄味を心がける
材料は旬の新鮮なものを選び、素材そのものが持つ「うま味」を味わうことが大切

出汁をきかせて調理すると、出汁のうま味によって調味料に頼らなくても味を感じやすくなります。
またサンマの塩焼きなどは塩を減らして焼き、焼きあがりにレモンなどの酸味をふることでしっかりした味つけを感じることができます。
出汁のうま味と酢やかんきつ類などの酸味が素材の「うま味」を引き出し、薄味でもおいしくしてくれます。
また、子どもは濃い味になれてしまうと、薄味のものを受け入れることが難しくなってしまいます
子どもの成長段階に応じて味つけ前に取り分けるなど工夫してみてください

②よく噛んで食べる
「お米は噛めば噛むほど甘くなる」と聞いたことはありませんか?
味覚を育てるために必要なのは、そう「よく噛むこと」です。
よく噛むことで唾液がたくさん出て、唾液を介して味を感じます。

③口の中は清潔に
口の中にはもともと雑菌(細菌)が存在します。
歯磨きやうがいで口やのどをきれいに保つことで味覚を感じやすくし、食べ物の微妙な味がわかるようになります。

④一緒に調理をして食べる意欲を高める
子どもと台所に立つことは、子どもの食材への関心を高めるほか、コミュニケーション能力を高める場にもなります。
また、自分たちで作った料理を味わいながら食べ、「おいしいね!」と共感することは喜びにつながります。
喜びは「おいしさ」を記憶させ、食べる楽しみにもつながります♪

⑤亜鉛を摂る
ファーストフードやインスタント食品などの加工食品には、亜鉛の吸収を妨げるリン酸塩などの食品添加物が含まれているため、加工食品ばかり食べていると亜鉛不足に陥ります。
亜鉛は味覚を正常に保つ働きや骨・皮膚の発育を促進する栄養素で、不足すると味覚障害や成長期の子どもでは成長不良を起こします。
ただし、通常の食生活で摂りすぎる心配はほとんどありません。
亜鉛が多く含まれている食品は、牡蠣・かに・豚レバー・牛肉などです。
意識して摂るようにしましょう。